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季節の色をガラスに映す 〜6月の工房より〜

  • 執筆者の写真: アトリエMONO
    アトリエMONO
  • 11 分前
  • 読了時間: 2分

しとしとと雨の降る季節。街角の紫陽花や雨粒に濡れた葉が、淡い水色ややさしい藤色をたたえて静かに揺れています。そんな自然の色合いに、ふと心を奪われることはありませんか?


ガラスという素材は、そうした「季節のうつろい」にどこか似ています。

光の加減や色の重なりによって表情が変わり、見る人の気持ちに静かに寄り添ってくれる。6月のパート・ド・ヴェール教室でも、生徒さんそれぞれが思い思いの作品づくりに取り組まれていますが、この時期は自然と、しっとりとしたやさしい色合いを選ばれる方も多いように感じます。


パート・ド・ヴェールは、色ガラスの粉(フリット)を一層ずつ重ねて形をつくる技法です。

層の作り方や色の配分によって、仕上がりの表情が大きく変わるのが魅力のひとつ。偶然がもたらす色のにじみや、透明感のゆらぎ――それはまるで、梅雨空ににじむ淡い光のようです。


制作のテーマは設けていませんので、どなたでも自由に、自分のペースで作品づくりを楽しんでいただけます。初めての方も、少し経験のある方も、それぞれの「今」をガラスに映すような時間を過ごしていただけたら嬉しいです。


雨音が静かに響く工房で、ゆっくりと手を動かすひととき。

あなたの心に浮かぶ「6月の色」は、どんなかたちになるでしょうか。

©アトリエMONO 1986-2025

​横浜市南区睦町1-6-5  045-743-5004  mail@art-mono.com

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